設備

配線

 高速度、高密度運転を行うために、複々線や待避設備が多いとする一方、長山駅・大の木駅のように通過線・待避線が1本しかなく、両方向同時に通過・待避が出来ない駅や、支線の折り返し設備が貧弱だったりと制約もあります。

架線

 本線・西界線は、列車本数が多い又は高速走行する必要があるため、き電吊架式を採用しています。最高速度は120km/hです。

 森戸線・笠懸線・横戸線と、待避線、車両基地内は、シンプルカテナリ式で、最高速度は100km/hです。

信号・保安装置

デジタルATC(本線・西界線・森戸線)

 本線の蛸山~六町間は2005年から、六町~日ヶ丘間は2008年からデジタルATCを導入しています。これにより、高速度、高密度運転がしやすく、遅延が起きにくくなりました。なお120km/h運転はそれまでは複々線区間である毛の方~松理五丁目間のみでしたが、新保安装置導入により2005年より野中町~五摘間、2008年より実咲~薬町間が追加されました。またカーブの多い日ヶ丘鉄道では、きめ細やかな速度制御のできる保安装置は、安全性向上にとても貢献しています。

 ATS時代は数秒の時間短縮のため、編成の両端の車両は確実に在線検知が出来る電動車にしなくてはいけませんでしたが、デジタルATCを導入したことにより、列車間隔を詰めたスムーズな運転が可能となり、数秒の誤差は目を瞑れる範囲と考えられ、先頭車両が制御付随車でも良くなりました。このため7000系は高価な電動車を、衝突時に被害が出にくい中間車に配置しています。

ATS(笠懸線・横戸線)

信号現示 制限速度 照査速度
進行B(不使用) 120km/h 125km/h
進行A 105km/h 110km/h
減速 80km/h 85km/h
注意 50km/h 55km/h
警戒 25km/h 30km/h
停止 0km/h  

 2005年以前は全線で使用していましたが、現在は西界線、森戸線、笠懸線と横戸線で使用しています。軌道回路を利用したもので、線路に地上子はありません。各信号を照査速度以上で冒進すると、常用最大制動がかかり自動的に照査速度以下に減速されます。停止信号には絶対停止パターンが発生し、冒進することはありません。なおカーブでの速度照査はありません。

 進行Bは、120km/h運転区間である毛の方~松理五丁目間で使用されましたが、同区間デジタルATC化に伴い消滅しました。減速信号との速度差が大きいため、閉塞の長さを500m以上としなくてはいけないという制約があり、列車間隔を詰めたい複線区間には使用できませんでした。